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DMG森精機社長 森雅彦(もり・まさひこ)1961年生まれ、奈良県出身。京都大工学部を卒業して伊藤忠商事に入社した85年、「プラザ合意」による円高ドル安を経験した。99年から現職=奈良市三条本町

 DMG森精機は、日本とドイツを主要拠点に、大企業からスタートアップ(新興企業)まで幅広い取引先に工作機械を供給するメーカーです。企業の設備投資は景気のバロメーター。近ごろの円安は、産業にどんな影響を与えるのでしょうか。森雅彦社長に聞きました。

主要100社景気アンケート

朝日新聞の「主要100社景気アンケート」で、各社の経営陣にインタビューした内容を随時配信します

 ――最近の為替の動きを、どうみていますか。

 「ずっと160円だったらいいんです。ところが、コロコロ変わる。すると、ユーロ、ドル、円ベースの定価表を変えないといけない。1億円のものが1億2千万円になったり、8千万円になったり。為替に合わせて適切な利益を得ようとすると、アジャスト(調整)には1~2年かかる。対して為替の変動は一瞬にして起こる。値動きでもうけるトレーダーにとってはいいかもしれないが、製造業や一般消費者には大変です」

円安は「教科書通り」

 ――為替の変動が大きいと、企業の設備投資にも影響がありますか。

 「あります。ものすごく。誰…

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